子供のころから本が好きだったS野さんにとってこの仕事は天職だったのかもしれません。
S野さんがたくさん注文した本はよく売れました。
「こういう本が好きなお客さんはこっちの本も必ず気に入る」という、長年の書店員としての勘をはたらかせた本の並べ方も非常に的確でした。
そんなS野さんが、新開広告の本『みるみる髪が生えてきた!』に注目しました。
実はS野さん自身、髪の毛が薄く忙しくなると抜け毛が増えて悩んでいたのです。
いろいろな育毛剤や自然素材のシャンプーなども試してみましたが、とくに効果は現れないようでした。
S野さんは仕事の合間に本を読み(これも仕事です)『マイ・レーベン蘭』を試してみようかという気になりました。
手術は成功して、病室のお母さんは手術後まもなく元気を取り戻しました。
S野さんが病室を訪れるとお母さんは化粧の最中でした。
気にして、家でも起きたらすぐにウィッグを付けていました。
「母さん、入院患者なのだから化粧はやめておいたほうがいのじゃないか。
かつらだって、ここじゃあ必要ないだろ?」 S野さんが言うとお母さんが不服そうに頬をふくらませました。
S野さんも自分がまったくわかっていなかったことに気づきました。
そこでふと思い出したのが『マイ・レーベン蘭』でした。
S野さん自身、注文しようかどうか迷ったままになっていたのですが、母の無神経な言葉に対するお詫びにプレゼントしてみたらどうかという気になったのです。
本当に効果があるのかどうかは、試してみなければわかりません。
そこで、まず自分がつけてみて様子をみることにしました。
S野さんはアルコールが大好きで、夕食後は焼酎かウイスキーを飲みながら本を読むのが日課でした。
それで飲み過ぎてしまい夜中に目覚めたり、翌日にも少し残ったりといぅことがよくありました。
そこで『マイ・レーベン蘭』をつけはじめるのと同時に、寝酒のアルコールを控えることにしました。
しばらくは寝る時間を11時としてたっぷり睡眠時間を取るようにしました。
こうして1カ月ほど試した段階で、効果が現れてきました。
脂性だった頭皮がサラサラになり、フケも少なくなりました。
その後、抜け毛がほとんどなくなったのです。
蝉本当に効くと思って、S野さんは退院して実家に戻っているお母さん用に2本の『マイ・レーベン蘭』を追加注文しました。
「あら、ありがとう。
でも、こんなおばあちゃんになってまた生えてくるかしらね。
でもせっかくだから つけてみるわ」S野さんからのプレゼントを受け取ったお母さんは嬉しそうに笑いました。
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